インコのひなが教えてくれたこと

まちづくりうらそえ

2017年04月24日 15:11

3月末。
森の子児童センターで新しい命が誕生しました。
しかし今回はいつもと違います。
母親のミニーちゃんがひなを残して亡くなってしまったのです。
そして生まれたひなのうち3羽も衰弱して亡くなってしまいました。

生き残ってくれた一羽はまだ生後3日の羽根も生えていない
赤ちゃんひな。この子も弱弱しくて、職員は心配していました。
そこで、親役をかって出たのは、普段もりステに通って、
ちょうど受験が終わった中3のO君とT君でした。
毎日代わりばんこにひなを自宅に連れ帰り世話をしてくれた二人。
「チキン(知勤)!」と名付けてとてもかわいがってくれました。

「チキンが鳴くから、昨日は4時間しか眠れなかった~」
「世話、大変さぁ」
と言いながら、とても充実した親業のようでした。

ところが数日経ったある日、ひなは親行をしてくれていた子の
家で亡くなりました。彼はとても落ち込んでいました。
「おれのせいかもしれない」もうひとりの子もそう言います。
職員で二人に対して、「ひなはとてもか弱いから、なくなって
しまったのは運命なんだよ」と慰めていました。

数日の間、ひなの「親」として寝ずに世話をしてくれた二人。
きっといろいろなことを学んだことだと思います。
そして、高校生になった今もセンターに遊びにきています。
彼らの心の中にはまだチキンがいるようで、たまに話が出ます。
彼らが大人になったとき、そして親になったとき。
チキンとのことを思いだすことでしょう。

ちょっとせつない森の子児童センターの日々のできごとでした(^^)。



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